
人・場・組織を回す力
楠本和矢
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2024-08-30
この本について
人と話していて、なぜか場がギクシャクしたり、会議が散らかったまま着地しなかったり……自分では頑張っているつもりなのに、空気を整えるほうまで手が回らないときってありますよね。僕もよくあります。会話を盛り上げたいわけでも、仕切りたいわけでもない。ただ、もう少しスムーズに人と関われたら楽になるのに、と思うあの感じです。 この本が面白いのは、「コミュ力を上げよう」みたいな曖昧な話ではなく、現場で本当に使える小さな動きに落としてくれているところです。例えば、散らかった議論を戻すときに目的を確認するだけで一気に場が整うことや、相手の話に対してまずリアクションを返すだけで関係の土台ができていくこと。あとは、提案を“ひとり言っぽく”出すだけで、相手の心理的ハードルが下がるという視点も個人的にかなり効きました。「ポジ姿勢」と言われると構えますが、書かれているのは“過度に明るくする”ことではなく、“一緒にいて嫌じゃない空気をつくる”ための微調整です。 結局、場を回すって「自分が目立つ」ことじゃなくて、「相手が動きやすくなる余白をつくることなんだな」と気づかされます。人間関係に決定打なんてないけれど、こういう地味な工夫を知っているだけで、仕事でも日常でも少し呼吸がしやすくなるはずです。 職場でも日常でも、人とのやりとりに疲れやすい人に静かに刺さる一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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