
みんなが読みたがる文章
ナムグン・ヨンフン and 松原 佳澄
日経BP / 2024-09-13
この本について
文章を書こうとすると急に手が止まったり、「そもそも書くことがない」と焦ったりしませんか。僕もよくあります。頭の中でぐるぐる考えているだけで、気づいたら一文字も書いていない。そんなときに読んだのが、この『みんなが読みたがる文章』でした。 この本が助けになるのは、「才能」よりも「材料」と「手の動き」の話を淡々としてくれるところです。たとえば、読者の多くが抜き出していたのは“読書とメモが思考をつくる”という部分。書けないのは自分のセンスが低いからではなく、まだ材料が足りてないだけだと言い切ってくれるのは、かなり肩の力が抜けました。また、脳が認識する前に先に書き始めてしまうという視点も大きいです。考えがまとまったら書く…では永遠に始まりません。まず書く、そのうえで考える。そういう順番でもいいんだと気づけます。 さらに、古典を読むべき理由を“思考の深さにつながるから”と具体的に説明しているのも印象的でした。深淵に沈んでいる自分の感情ですら、材料と整理があれば拾い上げて書ける。だから書けない日は、自分を責めるよりも資料の棚を増やす日なんだと、そんなふうに思えるようになります。 文章に向き合いたいけれど、毎回どこから手をつけていいかわからない人。そんな人に静かに効いていく本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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