
モードレスデザイン 意味空間の創造
上野 学
この本について
仕事で「使いやすいものを作りたいはずなのに、なぜかどんどん複雑になっていく」みたいな行き詰まりってありませんか。自分でも気づかない前提に引っ張られて、判断が濁っていく感じです。僕もUIまわりの設計で同じ迷いに何度も落ちてきました。 『モードレスデザイン』は、そのモヤモヤを「作り方のミス」ではなく「世界の捉え方の癖」として扱ってくれる本でした。要素を減らすことがシンプルではないとか、デザイナーは抽象から固めていくのではなく、いきなり複数の“もっともらしい具象”から逆算していくとか、普段とは逆向きの視点が多いんですが、それが不思議と作業の詰まりをほどいてくれるんです。特に、物事を因果ではなく同時に見るという姿勢は、要件が複雑に見えるときの思考の逃げ道になりました。 この本は「させるためのデザイン」ではなく、「するためのデザイン」に立ち戻りたい人に向いていると思います。使いやすさを“作為しない”という一見逆説的な考え方に触れると、自分の中にこびりついていた設計のエゴが少しずつ剥がれていく感じがします。デザインを職能としている人だけでなく、仕事の中で意味空間を扱っている感覚がある人には特に刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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