
スタートアップの技法 新規ビジネスをスケールさせる「7つの視点」 (日本経済新聞出版)
杉田浩章
日経BP 日本経済新聞出版 / 2025-05-28
この本について
新規事業をやっていると、「今うちの事業ってどのフェーズにいるんだっけ」「このまま進めて本当にスケールできるんだろうか」という曖昧な不安がつきまといます。手触りのある成功基準がないまま進めると、数字の解像度も上がらず、どこで判断すべきかがどんどん見えなくなるんですよね。 この本は、そのモヤモヤにかなり実務寄りで向き合ってくれます。たとえば、初期のPMF追求で本当に探すべきは「買ってくれる人」より「一緒に磨いてくれる人」だという視点。実際、最初の数ユーザーの表情が見えると、ターゲットが合っているのか、そもそも市場があるのかが早い段階でわかります。また、ユニットエコノミクスを“希望的観測ではなく構造として理解する”という厳しさも、この本は避けずに書いています。売上さえ伸びれば黒字化するはず、という思い込みを一度外せるのは大きいはずです。さらに、キャッシュが先に出ない順番で事業を組み立てる発想や、フェーズごとに人材を入れ替えていく冷静さなど、実際の判断で迷いやすいポイントに具体的な基準が置かれています。 特に、今の事業がどこにいて、次に何をクリアすべきかが曖昧なまま走っている人にはかなり刺さると思います。大きな声ではなく、実務の現場で「どう判断するか」の視界が少しひらける一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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