
母親になって後悔してる
オルナ・ドーナト and 鹿田昌美
この本について
「子どもを望まなかった気持ちを、もう誰にも言えないまま生きている気がする」 そんな相談を、言葉にならない空気で受け取ることがあります。 母親としての役割を“引き受けた”のか“望んだ”のか、その境界が曖昧なまま日々が流れていくと、自分でも説明できないモヤモヤだけが残るんですよね。 この本は、その感情を「異常」と切り捨てず、まず存在させていいんだと示してくれます。社会が当然視してきた“母はこうあるべき”の背景を丁寧にほどくので、「なんで私はこう感じてしまうんだろう」という自責が少し弱まりますし、後悔そのものを“子どもを否定する気持ち”と混同しなくていい理由も、具体的な語りから見えてきます。また、母になる前の自分のほうが自由で満たされていたと感じる女性たちの声に触れることで、言葉にできなかった感覚がやっと輪郭を持つ瞬間があります。 誰かを説得したり、前向きに変わることを求める本ではありません。ただ、自分の感情を押しつぶすのではなく、どうしてそう感じるのかを静かに置き直してくれる本です。 「同意したけど、望んだわけではなかった」という感覚にひっそり心当たりがある人に、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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