
となりの陰謀論 (講談社現代新書)
烏谷昌幸
講談社 / 2025-06-19
累計読者数9
平均ハイライト数 19件/人
推定読了時間 約2時間38分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
この本について
最近、人との会話で「この人とは前提が違うな」と感じてしまう場面が増えた気がします。相手を否定したいわけじゃないけれど、自分の常識とのズレに居心地の悪さを覚えてしまう。しかも、こちらがどれだけ丁寧に説明しても話がかみ合わない時は、自分の理解力の問題なのか、相手の思考のクセなのか、その境界すらよく分からなくなるんですよね。 『となりの陰謀論』は、そのモヤモヤを「どこに境界線を引けばいいのか」という視点から整理してくれます。陰謀論を一枚岩として扱わず、スペクトラムで捉える発想は、相手の思考の位置づけを冷静に見やすくしてくれましたし、インターネット以後に“道具”として使われる陰謀論の姿を見ると、単純に個人の問題として片付けられない理由も理解できます。また、人が物語にすがってしまう心理的背景まで踏み込んでくれるので、ただ「変な人」扱いで終わらせずに、自分自身の弱さとしても受け止めやすくなりました。 身近な誰かの言動に不安を感じたことがある人、あるいは自分の中の境界線が揺らいでいる感覚がある人には、静かに効いてくる本だと思います。
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出版社による紹介
トランプは「闇の政府」と戦っている!? オバマもバイデンもすでに処刑された!? 陰謀論はどこで生まれるのか。 そして、なぜ信じてしまうのか。 現代世界を蝕む病の正体を、気鋭のメディア研究者が明かす! 「陰謀論を生み出し増殖させるのは、人間の中にある「この世界をシンプルに把握したい」という欲望と、何か大事なものが「奪われる」という感覚です。これらの欲望や感覚は一部特定の人間だけが持つというよりは、社会状況に応じて誰の中にも芽生えてくるものだからです。 本書を通じて、陰謀論が誰にでも関わりのある身近な問題であり、それゆえ現代社会の抱える根源的な諸課題と深いところでつながっていることへと思いを馳せてもらえるのであれば、筆者としては望外の喜びです。 陰謀論は非常識な「彼ら/彼女ら」の問題ではなく、現代を生きる「われわれ」自身の問題であることに気づくことが、「陰謀論が支配する社会」という最悪のシナリオを回避するための肝心な一歩だと思います。」 ――「はじめに」より 【本書の構成】 はじめに 第一章 陰謀論とは何か 第二章 陰謀論が生む「パラレルワールド」 第三章 「陰謀論政治」はなぜ生まれるのか 第四章 陰謀論を過小評価してはならない おわりに 【本書の内容】 ・「パラレルワールド化」する世界 ・陰謀論は「誰もが持っている」 ・トランプとヒトラーの手法の共通点 ・陰謀論を拡散する「意外な犯人」 ・秘密結社「フリーメイソン」と陰謀論 ・アメリカの「不正選挙陰謀論」はなぜ拡散したか? ・自尊心を支える「陰謀論的思考」 ・トランプが惨敗した「屈辱の夜」 ・アメリカの病を映し出す「あるベストセラー」 ・日本に忍び寄る「陰謀論政治」のあやうさ ・「陰謀論による支配」を回避するために ・馬鹿げた陰謀論ほど恐ろしい効果を生む ……ほか
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