
言いたいことが言えない人 「恥ずかしがり屋」の深層心理 (PHP新書)
加藤諦三
PHP研究所 / 2006-01-01
この本について
人との距離を詰めるときに、なぜか胸の奥がざわつく。断られると、まるで人格ごと否定されたように感じてしまう。言いたいことがあるのに、喉のところで止まってしまう。僕もずっと「性格だから仕方ない」と思ってきたんですが、この本を読むと、あの息苦しさの裏側にはもっと静かで深い理由があるんだと気づかされました。 たとえば、「断られる」と「嫌われる」を無意識に同じものとして扱っている、という指摘。これを読んだとき、自分がどれだけ相手の表情ひとつで動揺していたか思い出しました。また、恥ずかしがり屋の人ほど本音の欲求を押し殺してきた過去があり、その“挫折した欲望”が今の不安定さにつながっている、という話も刺さります。今目の前の出来事に反応しているつもりでも、実は昔の悔しさに振り回されているだけだったりします。さらに、相手に嫌われないために自分を抑えているだけなのに「相手思い」にすり替えてしまう心理にも、妙なリアリティがあります。 この本は、恥ずかしがり屋を“矯正する”本ではなくて、自分が何に怯え、何を求めてきたのかを静かに見つめ直すための本です。急に大胆になれ、とは言わない。ただ、「いまの自分はどこに立っているのか」を少しだけ正確に掴めるようになる。その感覚が、日常の小さな選択を変えていく気がします。 人前で縮こまってしまう理由を、自分の性格以外のところから考えてみたい人に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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