
決断力 (角川新書)
羽生 善治
PHP研究所 / 2021-06-29
この本について
仕事でも日常でも、判断が濁っているときって、だいたい「情報が多すぎる」「考えすぎて動けない」「失敗のイメージばかり浮かぶ」みたいな状態が続いている気がします。自分もよくそこにハマってしまうのですが、この本を読んだとき、少し視界がひらけた感覚がありました。 羽生さんが言う「一点差で勝てばいい」という感覚は、とくに救われました。完璧を取りにいこうとして身動きが取れなくなるより、ギリギリでいいから前に進むほうが結果的に確実性が高い。さらに「情報を覚えるだけでは意味がなく、自分の頭で考えるところからが本番」という姿勢は、仕事の場面にそのまま置き換えられました。たくさん調べているのに決められないときって、自分の判断がどこにも挟まっていなかったりします。 もうひとつ印象に残ったのは、強い駒でも重荷になるなら早めに手放す、という考え方です。成功体験や役職、昔のやり方…失うのが怖いものほど、意外と足を引っ張っていることがある。この感覚は、決断するときの「捨てる勇気」にそのままつながります。 大げさな成功法則ではなく、現実で使える視点の切り替えがほしい人に向いている一冊です。自分の判断が鈍ってきたな、と感じたときに読み返すと、余計なものがそぎ落ちていく感じがあります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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