
死なないでいる理由 (角川ソフィア文庫)
鷲田 清一
この本について
生きている理由を言葉にしようとすると、急に足元がスカスカする感じってありませんか。家族との距離感に悩んだり、誰かに必要とされている気がしなかったり、「自分って結局なにでできてるんだろう」と考えはじめると、ふと不安になる。かといって、元気が出るスローガンを求めているわけでもない。ただ、今の自分の輪郭がぼんやりしている理由を、少しでも掴みたいだけで。 鷲田清一さんの『死なないでいる理由』は、そのぼんやりに輪郭を与えてくれた本でした。自分という存在が「他者の意識の宛先」として形づくられてきたという視点は、孤独に陥りがちな思考をやわらかくほぐしてくれるし、「個性は先にあるのではなく、やりとりの中で見えてくる」という話も、無理に“自分らしさ”をつくらなくてもいいんだと思わせてくれます。また、家族や親密さの問題を語る部分では、依存と自立のあいだで揺れる私たちの実感に、そのまま言葉を与えてくれるようでした。 読みながら、「ああ、自分はひとりで閉じて考えすぎていたな」と気づかされる場面が何度もありました。誰かと適度な距離をとりながら、それでもつながりの中に身を置いていく。そんな生き方を丁寧に考えたい人に刺さると思います。 勢いづける本というより、じわっと心の温度を戻してくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要








