
ずる 嘘とごまかしの行動経済学
ダン アリエリー and 櫻井 祐子
この本について
仕事をしていると、「別に悪気はないんだけど、これはどこまでOKなんだろう」とか、「みんなやってるし…」みたいな小さな判断に迷う場面がけっこうあります。しかも厄介なのは、自分では正直にやっているつもりでも、あとから振り返ると都合のいい言い訳で濁していただけだった、ということがあるんですよね。 『ずる』を読んでいて刺さったのは、人は利益よりも“自分をそこそこ正直な人間だと思っていたい”という気持ちで行動が決まる、という指摘でした。報酬額でも、バレる確率でもなく、「どこまでなら自分を嫌いにならずに済むか」が境界になる。この視点を持つだけで、職場での曖昧な判断に対して少し客観性が持てるようになりました。また、創造性が高いほど不正を正当化しやすいとか、現金でなくトークンに変わるだけで急にごまかしやすくなるとか、「そんなところが影響するのか…」というポイントが多くて、日常の行動を見直すきっかけになります。 個人的には、恩義を感じると無意識に相手寄りの判断になってしまう話が特に刺さりました。職場の依頼や人間関係で判断がブレる理由が、単なる性格ではなく仕組みとして起こることだとわかると、自分を少し責めなくて済むし、予防線も張りやすくなります。 自分の“ちいさなズルさ”とどう向き合えばいいか悩んでいる人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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