
局アナ 安住紳一郎
安住紳一郎
小学館 / 2006-03-01
この本について
仕事って、頑張れば報われるはずなのに、実際はそうでもない瞬間が多いですよね。努力の基準もあいまいで、「これだけやれば大丈夫」というラインなんてどこにもない。しかも自分のちょっとした言葉や判断が、誰かを傷つけてしまうことがある。そんなモヤモヤを抱えて働いている人には、安住紳一郎さんの本は意外と効きます。 この本で印象的なのは、安住さんがずっと「何倍努力すればいいのか分からない」と迷い続けているところや、料理コーナーでの一言を何年経っても思い出して胸が痛むところ。華やかな仕事の裏で、私たちと同じように不安や後悔を抱えながら、なんとか自分の立ち位置を確保しようとしている姿がそのまま書かれています。そこに変なキラキラ感がなくて、むしろ「そんなレベルの悩みなら自分も持ってる」と思えてくるのがいいところです。 もうひとつ、安住さんの視点で面白いのは、失敗を避けるための最低限の準備や、誰に向けて言葉を届けるのかを徹底して考えている点です。派手な成功よりも、ギリギリで踏ん張るための習慣や、現場でのリアルな判断が淡々と語られていて、仕事への向き合い方が少しラクになります。「今あるものでやってできないことは仕方ない」という一文も、肩の力が抜けるはずです。 華やかな世界の人の本というより、「迷いながら働いている同士の記録」に近い。そんな温度が好きな人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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