
第三の時効 (集英社文庫)
横山秀夫
この本について
仕事でも人間関係でも、どうしても「判断を迷う瞬間」ってありますよね。自分の勘を信じていいのか、相手の裏を読めているのか、そもそも自分は場を仕切る側の器なのか。その迷いが続くと、気づけば必要以上に慎重になったり、逆に突っ張ってしまったりします。僕もそういう揺れが抜けなくて、視点を整えたいときに読んだのが『第三の時効』でした。 この本に出てくる人たちは、どいつもこいつも完璧じゃない。張り込みで気が緩む刑事もいれば、記者なのに玄関先までしか踏み込めない人間もいるし、強気に見えて「ここぞ」で弱さを出してしまうベテランもいる。抜粋されていた場面を読む限り、あなたが気になったのは「仕事の場での揺れ」だと思うんです。強くあろうとして空回りしたり、逆に弱さが出てチャンスを逃したり。そのグラつきが物語の随所に描かれていて、自分の働き方を重ねやすい。 読んでいると、彼らが犯人を追う姿そのものより、判断の裏側にある“迷い方”が見えてきます。たとえば、部下の失敗を恐れるあまり守りに入ってしまう上司の気持ちや、反発心から手を抜いてしまいそうな瞬間の危うさ。「自分もやってるな」と思うと同時に、迷ったときどこで踏みとどまるべきかの感覚が少しだけ澄むんです。 人の弱さごと仕事を見る視点がほしい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
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