
超ネット社会の成功術
苫米地英人
PHP研究所 / 2010-09
この本について
ネットの情報に触れすぎて、気づけば気分が振り回されていたり、何が「自分の考え」なのか分からなくなったりしませんか。僕も同じで、仕事でも私生活でも、つい画面の向こうに意識を持っていかれてしまう瞬間があります。そんなときにこの本を読むと、「ああ、今どんな仕組みの中で迷っているのか」が少し見えてきます。 面白いのは、インターネットやWebの歴史を丁寧に解いていくことで、僕らが当然だと思ってきた前提が解けていくところです。Webとインターネットはそもそも別物だとか、技術が軍事研究から生まれた背景とか、そういう事実を知るだけで情報空間との距離感が変わります。また、強い臨場感を与える情報が僕らの記憶をどう書き換えるのか、村上春樹や映画の例を使って説明されていて、自分が何に反応しているのかを自覚しやすくなります。これを知っておくと、見たくない情報に人格ごと持っていかれる感じが減っていきます。 さらに個人的に刺さったのは、「見返りに喜びを求めないと、本当のやりたいことが見えてくる」という視点でした。周りの評価や数字に意識が引っ張られていたとき、ここを読んで少し肩が抜けました。特別な修行をしなくても、まずは小さな行動の中で負荷を下げていくことから始めればいいんだなと感じます。 情報に疲れたとき、自分の“軸”を奪われている感覚があるとき、立ち止まる助けが欲しい人に向いている本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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