
東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方
上田 正仁
PHP研究所 / 2013-07-13
この本について
仕事でも勉強でも、「何を考えればいいのか分からないまま手だけ動いている気がする」ときってありますよね。私もよくあります。周りが話題にしているテーマに乗っかってみても、どこかしっくりこない。努力しているのに、自分の頭で考えている感じが薄い…あのモヤモヤです。 この本が効いてくるのは、そのモヤモヤの正体をかなり具体的に言語化してくれるところでした。たとえば、私たちがつい飛びつきがちな「流行りのテーマ」は、実は成功確率の低い戦いだと指摘します。じゃあどうするかというと、小さな疑問を拾い上げて、自分との対話を積み重ねていく。ポケットに入るメモ帳レベルの行動から始まり、分かっていることと分からないことを切り分ける習慣へつながる。こういう“地に足がついた思考の育て方”が、淡々と、でも実感を伴う形で示されているんです。 もうひとつ刺さったのは、「分からない」を三つに分類するという話。行き詰まったときに、ただ闇雲に情報を探すのではなく、まず“どのタイプの分からなさなのか”を見極める。これだけで次の一手の見通しが立つので、無駄に消耗しないんですよね。 流行に乗るのがしんどい人や、指示がないと動けない自分に不安を感じている人に、特にじわっと効く本だと思います。考えることに自信がない日でも、もう一度、自分の疑問から始めていいんだと静かに背中を押してくれます。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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