
ハイデガー入門 (ちくま新書)
細川亮一
筑摩書房 / 2001-01
この本について
最近、「結局、自分はいま何に向かって動いているんだろう」とか、「目の前の課題に追われてばかりで、そもそも何を大事にしたかったのかがぼやけてきた」という相談をよく聞きます。答えを出したいわけじゃないけれど、問いの立て方そのものがズレている気がする…そんなモヤモヤってありますよね。 この『ハイデガー入門』は、そのズレを無理に解消するというより、問いの置き直し方を静かに教えてくれます。読者が抜き出していた「同じ問いを新たに問い直す」という話はまさに核心で、ハイデガーがやっていたのは“別の答え”を探すことではなく、“問いの足場そのものを作り直すこと”なんだと気づかされます。また、「存在は時間から理解される」という視点に触れると、日々の判断や選択を“点”ではなく“流れ”として見直す感覚が生まれてきます。哲学書を読み慣れていないと難しく感じる部分もありますが、「難しいとわかったこと自体が収穫」という著者の言葉は、肩の力を抜かせてくれました。 これが刺さるのは、迷っている自分をごまかさず、問いの深さそのものと向き合いたい人です。派手な解決策は出てきませんが、思考の地盤を少しずつ固めていきたいとき、静かに効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの53%が集中しています。
読書の順序
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