
人生はゲームなのだろうか? ――〈答えのなさそうな問題〉に答える哲学 (ちくまプリマー新書)
平尾昌宏
この本について
「人生って、そもそも何を基準に考えればいいんだろう」とか、「答えのない問題を前にすると思考が止まる」とか、そんな感覚を抱えたまま日々を過ごしている人は多いと思います。僕もその一人で、結局“正解探し”をしてしまっては疲れ、割り切ろうとしてもどこか納得できない…という堂々巡りをよくやっていました。 この本が助けてくれたのは、「正しい答え」に近づくというより、自分の中の前提や思い込みを一つずつ明るい場所に出していく作業を教えてくれたことでした。難しそうに見える哲学の問題も、著者が示すように“まず条件をはっきりさせる”だけで意外と手を伸ばせる。人生にはルールらしきものがあるけれど目的は決まっていない、とか、恋愛は与えられるものじゃなくて関わる二人で作っていくものだ、とか、普段なんとなく感じていたことが言葉として形を持つだけで、世界の見え方が少し落ち着くんです。 そして一番効いたのは、「答えを出す」より「何が問題なのかを理解する」ことの方が大事だという視点でした。考え続けることそのものに終わりはないし、半歩でも進んだらそれで十分、という姿勢に救われる人は多いはずです。 立ち止まる時間はほしいけど、空虚なスローガンにはうんざりしている。そんな人に静かに効く一冊だと思います。
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