
自殺の9割は他殺である 2万体の死体を検死した監察医の最後の提言
上野正彦
この本について
人が追い詰められる瞬間って、表面からは全然わからないことが多いですよね。周りから見ると「そんなことで?」と思われることでも、当事者にとっては出口のない袋小路みたいになっている。自分が気づけなかった過去の場面を思い返して、なんとも言えない気持ちになることがあります。 この本は、そういう「見えていないところで何が起きているのか」を容赦なく突きつけてきます。いじめが犯罪行為として扱われず、当人を追い込んでいく構造。家族と同居していても、むしろその近さゆえに深い孤独が生まれる現実。遺書にすら恨みを書かない人がいるほど、関係性の中で声を上げられないまま追い詰められるケース。どれも自分の想像よりずっと複雑で、見方をひっくり返されました。 読みながら、「自分なら気づけただろうか」と何度も考えました。誰かの変化を見落とさないために、あるいは自分自身が限界に近いことを認めるために、この本は一つの視点をくれます。事件や社会問題の話に見えて、実は身近な関係のほころびをどう扱うかという話でもあるんですよね。 こんな人に刺さると思います。表向きはうまくやれているけれど、どこか「誰かの本音を取りこぼしている気がする」と感じている人。自分の周りの沈黙を、少し丁寧に見直したくなる一冊でした。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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