
知識経営のすすめ ――ナレッジマネジメントとその時代 (ちくま新書)
野中郁次郎 and 紺野登
この本について
仕事で情報に触れすぎて、かえって状況が見えなくなる瞬間ってありますよね。手元にはデータも資料も揃っているのに、「で、どう判断すればいいんだっけ」と迷ってしまう。僕自身も、情報を足すほど混乱していく感じが続いていて、この本にたどり着きました。 『知識経営のすすめ』が面白いのは、「情報の多さ」ではなく、「知識の扱い方」そのものを問い直してくれるところです。たとえば、過去の成功例を共有するだけでは組織が強くならず、むしろ発想が一二〇点で止まってしまう、という指摘。現場で感じていた“ベストプラクティス万能主義の限界”が言語化されていて、胸に刺さりました。また、知識は使うことと生まれることが同時に起こる、という視点も大きかったです。つまり「知識の棚卸し」だけでは不十分で、日々の実践の中でどう次の一歩を生むかが本質なんだと。 読みながら、自分の仕事でも「使われていない知識」や「共有したつもりで流れていくノウハウ」を思い出し、どこから手をつけるべきかが見えてきました。特に、組織の知的俊敏性が落ちているときのサインが具体的に書かれているので、モヤモヤの正体がつかめます。 情報に振り回されている気がする人、チームの知がうまく循環していないと感じている人には、かなり手応えのある一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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