
砂糖をやめればうつにならない (角川oneテーマ21)
生田 哲
この本について
甘いものを食べたあとに気分がガクッと落ちたり、イライラして自分でもよく分からないまま人にキツく当たってしまったり。意思の問題じゃないと分かっていても、「なんでこうなるんだろう」とモヤモヤすること、僕もよくあります。仕事で疲れた日にコンビニに寄る流れも、止めようと思って止められないまま続いていました。 この本は、そういう気分の乱高下や集中力の続かなさを、著者が「血糖の揺れ」という単純だけど見落とされがちな視点から整理してくれます。印象的なのは、砂糖だけでなく精製度の高い炭水化物でも同じことが起きるという話で、甘いものを食べて気分が一瞬上がるのに、あとで元より落ち込む仕組みを淡々と説明していくところ。さらに、食べる物を少し変えるだけで、気分の乱れやイライラが実際に落ち着いた例がいくつも出てきて、「性格」ではなく「燃料の質」の問題かもしれないという気づきがじわっときます。 読んでみて思ったのは、いきなり完璧に変えなくても、精白パンを玄米やライ麦に置き換えてみるとか、間食をアーモンドにしてみるとか、そういう小さな調整だけでも気分のブレが和らぐ余地があるんじゃないか、という現実的な手触りでした。甘いものを「やめろ」と押しつける本ではなく、気分が不安定な理由を自分の感覚とつなげて考えられる一冊です。 自分の気分の波に振り回されることが多い人に、静かに刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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