
考える力をつける3つの道具
岸良 裕司 and きしら まゆこ
ダイヤモンド社 / 2014-06-19
この本について
仕事で起きるトラブルや、人とのすれ違いに対して、「原因はわかったような気がするけど、じゃあどう動けばいいのか」が見えないまま止まってしまうこと、けっこうあると思います。僕もよくあります。考えているつもりなのに、ぐるぐるして終わるあの感じです。 この本が面白いのは、そんなもやもやに対して「とにかくシンプルに因果関係をたどってみよう」という姿勢を徹底しているところです。たとえば「AをするとBが起こるのはなぜ?」とたった一つの問いを置くだけで、説明できていない前提や思い込みが浮き上がる。できない理由を言う人をネガティブ扱いせず、「それだけ真剣に考えている証拠」と捉え直す視点も、実務の場でかなり効きます。クラウドを使った対立構造の整理も、相手を責めずに前提を疑うだけで突破口が見える瞬間があって、読んでいて人間関係の解像度が上がる感覚がありました。 さらに、アンビシャス・ターゲットツリーの「目標 → 障害 → 中間目標 → 行動」の流れは、未来がどんよりしているときに、足元から道筋をつくる作業に近いです。できない理由を先に全部出して、つぶして、やっと進めるようになる。このプロセスが、思っていた以上に気持ちを軽くしてくれます。 複雑に見える状況を、自分の手でほどいていきたい人にはしっくりくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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