
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
橘玲
幻冬舎 / 2015-04-10
この本について
仕事の選択や人間関係で「なんで自分はこんなにも意思決定が下手なんだろう」と落ち込む時期ってありますよね。気づけば過去の選択を正当化することに必死で、変えたいのに変われない。誰かに好かれたいのに、どう距離を取ればいいか分からない。そんなモヤモヤを抱えているときに、この本を読むと少しだけ視界がひらけます。 たとえば、ぼくたちがどれだけ“返報性”や“コントラスト効果”みたいな心理に左右されているか。それを冷静に理解すると、仕事でも人づきあいでも「無意識に損していた場面」に気づけるようになります。また、コミットメントの怖さを知ると、会社選びや恋愛で「自分でも気づかない自己洗脳」にハマりかけたタイミングを察知して、いったん立ち止まる余裕が出てきます。さらに、友情や集団の仕組みの話は、いまの人間関係で感じていた息苦しさの理由を言葉にしてくれる感覚がありました。 この本は、誰かを勇気づけるためのきれいごとではなく、世界の仕組みがどれだけ残酷で、でもそこをどう立ち回れば少しは生きやすくなるのかを淡々と示してくれます。自分の意思決定に自信が持てない人、あるいは「努力だけでは説明できない現実」に違和感を持っている人には特に刺さると思います。 読んでいて楽になるわけではないけれど、自分の立ち位置を把握するための“地図”をもらえたような一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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