
知っておきたい原子力発電 (図解雑学シリーズ)
竹田敏一
ナツメ社 / 2011-08-09
この本について
原子力のニュースを見ても、言葉の意味がつかめずに「なんとなく不安だけが残る…」ということ、けっこうあると思います。放射線の単位だったり、ウランの種類だったり、知ろうとすると専門用語が一気に出てきて、結局よく分からないまま距離を置いてしまう感じ。僕自身もずっとそうでした。 この本は、そこを丁寧にほどいてくれます。たとえばウラン235だけが「燃える」わけじゃなく、条件によってはウラン238も核分裂すること。ベクレルとシーベルトが何を表しているのか、人体への影響とどう結びつくのか。あるいは、核分裂で生まれた不安定な核がどう崩れていき、なぜ放射性廃棄物という問題につながるのか。ニュースで聞き流していた言葉が、急に具体的なイメージとして結びついていく感覚があります。 読んでみて思ったのは、原子力に肯定も否定もいったん置いておいて、「そもそも何が起きているのか」を自分の頭で整理できると、不安の質そのものが変わるということです。現実の複雑さをそのまま扱えるようになる本なので、結論よりもまず理解したい人にちょうどいいと思います。 特に、専門家ではないけれど「知らないまま判断したくない」と感じている人には、静かに効く一冊です。
読書インサイト
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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