
15歳若返る脳の磨きかた
苫米地英人
フォレスト出版 / 2014-03-10
この本について
仕事でも日常でも、判断のスピードが落ちてきたなとか、同じ景色しか見えていない気がする瞬間ってあります。頑張って情報を集めても、大事なところに気づけていないようなモヤモヤが残る。自分の脳がちゃんと動けているのか、不安になるときに手元に置いていた本があります。 この本が面白いのは、「脳を鍛える」と聞いて想像する努力論とはまったく違うアプローチが出てくるところです。武士の動きや古武術の話が続くのに、読み進めるうちに「抽象度を上げるとはこういうことか」と腹落ちしてくる。刀を下手に振り回さないように、脳も情報を振り回さず、本質だけをつかむ必要があるという感覚です。自分がすでに知っている内容にばかり手が伸びてしまう理由や、脳の老化が“外側”ではなく“抽象思考の衰え”から始まるという話も、日々の思考のクセを見直すきっかけになりました。 特に刺さったのは、抽象思考が「情報空間での運動」だという説明です。動けていないときは、情報の世界でも足が止まっている。だからこそ、脳に余白をつくったり、新しい視点を入れる作業が必要になるんだと腑に落ちました。視点がひとつ上に上がるだけで、同じ毎日でも違うものが見える感覚が少しだけ戻ってきます。 自分の思考が“固まってきたかも”と感じる人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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