NHK「100分de名著」ブックス 古事記

NHK「100分de名著」ブックス 古事記

三浦 佑之

NHK出版 / 2014-08-26

累計読者数5
平均ハイライト数 15.4件/人
推定読了時間 約2時間19分
star総合評価 52/100
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この本について

仕事でも日常でも、「自分がいる場所の成り立ちって、実はよく知らないまま生きてるな…」とふと感じることがあります。歴史の大きな流れの中に自分も置かれているはずなのに、その足場がつかみにくいというか。古事記の神話も学校で習ったはずなのに、結局どこがどう今につながっているのか、ずっと曖昧なまま放置してきました。 この本を読んで面白かったのは、神話を“ファンタジー”として扱わず、当時の政治や地域の勢力図を映し出す物語として読ませてくれるところです。タケミナカタが諏訪まで逃げて降伏する描写や、出雲の国譲りが実際の地方勢力の服属を象徴しているという説明を読むと、「神話=遠い話」だったものが一気に立体化します。また、淡路島や壱岐、佐渡などが物語の地名として出てくることで、古事記の世界が実は自分の生活圏の延長にあったことにも気づかされました。自然の中からものが“なる”という日本的な発想の説明も、なんとなく自分の感じ方に近いものがあって、腑に落ちました。 歴史に強いわけじゃないけれど、自分が立っている場所の裏側を知りたい人にはけっこう刺さると思います。神話を暗記する本ではなく、「なぜこう語られたのか」を一緒に考える時間をくれる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

歴史は一つではない 1300年にもわたり受け継がれてきた日本最古の歴史書『古事記』。その文学性は高く、稲羽のシロウサギやヤマトタケルなど、日本人に愛されてきた物語が数多く収められている。世界と人間の誕生を記した神話や英雄列伝を読み解きながら、日本の成り立ちや文化的特性を考える。著者渾身の書き下ろしを新たに収載した、『古事記』入門の決定版! [内 容] はじめに 古事記はこんなにおもしろい 第1章 世界と人間の誕生 第2章 文化と農耕の起源 第3章 出雲神話という謎 第4章 神話にみる列島の古層 第5章 人間たちの物語 読書案内
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