
RITUAL(リチュアル)
ディミトリス・クシガラタス and 田中恵理香
Routledge / 2017-07-05
この本について
最近、仕事でもプライベートでも「なんで自分はここまで形にこだわるんだろう」と思うことが増えていました。効率だけ見ればいらないはずのルーティンなのに、やらないと落ち着かない。周りを見ても、説明できない“決まりごと”を大切にしている人は多いですよね。でも、その理由を言語化しようとすると途端に曖昧になる。このモヤモヤに向き合いたいときに読んだのが『RITUAL』でした。 面白かったのは、儀式って「因果関係が不明確」なくせに、私たちの心や集団のつながりには確実に作用しているという視点です。不安なときほど儀式に頼りたくなること、厳格さや反復といった特性が安心感を生むこと、そして個人よりもむしろ“集団の接着剤”として働くこと。自分が仕事前に同じ動きで気持ちを整えるのも、チームで暗黙の作法を共有しているのも、実は合理性とは別のところで役に立っているんだなと納得しました。 また、儀式には「意味づけを強化する」側面があって、ただ習慣化するだけでは得られない特別な感覚を生み出す、と説明してくれるのも腑に落ちました。説明できないけど確かに効果を感じる行動に、無理にロジックを当てはめなくていいんだと少し楽になります。 自分の“こだわり”や集団に流れている暗黙の作法を、ただの謎のルールとして片付けたくない人に特に向いている本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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