
覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰
池田貴将
サンクチュアリ出版 / 2013-06-10
この本について
仕事でも人生でも、やるべきことは山ほどあるのに、いまの自分の判断基準がどこにあるのかよくわからなくなる時があります。頑張っているつもりなのに、足元がふわっとして方向感が定まらないというか。常識とか、周りの空気とか、ついそっちに流されてしまうんですよね。 この本が効くのは、そういう“ぶれている自分”を一度立て直す時です。たとえば「今ここで海を渡ることが禁じられているのは、たかだか江戸の二五〇年の常識に過ぎない」という一節は、目の前のルールや空気に飲まれて動けなくなる自分を一度外側から見せてくれます。また、「自分の持っているもので他の人には真似できないものを見きわめる」という視点は、やみくもにスキルを積もうとして空回りしている時の軸になります。さらに「最初の決心を振り返る」という話は、惰性で積み重ねてきたタスクの中から、本当に守るべきものを拾い直すきっかけになります。 どれも大げさな精神論ではなくて、日常の中で迷って立ち止まったときに、少しだけ背中を押してくれる言葉です。特に、自分のやっていることが正しい方向に向いているのか不安になりがちな人には、かなりしっくりくると思います。自分を大きく見せる必要もないし、劇的な変化を求められるわけでもなく、ただ「どう生きたいのか」というところに静かに戻してくれる本です。
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