
理念経営2.0 ―― 会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ
佐宗 邦威
ダイヤモンド社 / 2023-05-16
この本について
組織の方向性を考えるときって、「いまの事業って何を目指してるんだっけ?」みたいなモヤモヤが出てきませんか。目の前の数字は追えても、長期でどこに向かうのかが曖昧だと、チームの空気までどんよりしてくる感覚があります。自分でも何度か経験していて、あの停滞感だけは本当にきついです。 この本は、その霧が晴れていくプロセスを具体的に示してくれる一冊でした。たとえば「自分たちは社会からどう見られているのか」と「自分たちがどう在りたいのか」のズレを正面から扱うところ。山本山の例のように、外からの認識と内側のアイデンティティが食い違うだけで組織のエネルギーが抜けていく、という話が妙に刺さりました。また、ミッションが曖昧な組織ほど長期投資が判断できず、挑戦が止まってしまうという指摘も、日常の意思決定の実感と重なります。そして特に印象に残ったのは、理念を“つくって掲げる”のではなく、“対話して育てる”スタイルを徹底しているところです。歴史や失敗も含めて語り合うことで、組織のナラティブが太くなっていくという視点は、すぐ実務に持ち込めると思いました。 組織の存在意義を、一人で決め打ちしたくない人に向いています。私自身も、チームで対話しながらじわじわ輪郭が見えてくる感じが好きなので、腑に落ちるところが多かったです。
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