
安心感 自己不安を「くつろぎ」に変える心理学 PHP文庫
加藤 諦三
PHP研究所 / 1994-09-16
この本について
人と接したあとだけ妙に疲れたり、相手のひと言を自分への否定として受け取ってしまったり。「なんでこんなに振り回されるんだろう」と思うとき、たいてい自分の内側がざわついているんですよね。頑張って気にしないふりをしても、逆に気にしてしまうあの感じ、よく分かります。 この本が面白いのは、「相手がどうか」より先に、「自分が自分として存在できているか」を丁寧に見にいくところです。たとえば、受け入れられない理由をすぐ自分のせいにしてしまうとき、本当は相手の側に“受け入れる力がないだけ”という視点をくれる。あるいは、他人にどう見えるかを気にしてしまうとき、「自分のことばで話していないと疲れる」という、とても現実的な指摘が刺さります。無理に強くなるより、自分を取り戻すほうが先だよね、という温度感です。 読んでいると、依存心の強さって「甘え」じゃなくて「自分の存在を許せない感じ」なんだな、と腑に落ちてきます。だから無理に自信を作るより、まず“ありのままの自分でも生きていける”と自分に言い聞かせること。その小さな態度の差が、外の世界の見え方をゆっくり変えてくれるのだと思います。 人間関係で疲れやすい人、自分を使っていない感覚が続く人には、とくに静かに響く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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