
新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書)
池上 彰 and 佐藤 優
文藝春秋 / 2014-11-20
この本について
国際ニュースを見ていて、「結局どこで何が起きているのか」「宗教とか民族とか言われても頭がこんがらがる」といったモヤモヤを抱えたまま、つい流してしまうことがよくあります。僕も同じで、イスラムの宗派や中東の勢力図の話になると、一度分かった気になっても次のニュースでまた迷子になる、ということを繰り返していました。 この本が助かったのは、いま起きている出来事の裏にある“長い歴史の積み重ね”を、ニュースの延長線上で理解できる形にしてくれるところです。スンニ派とシーア派の違いが血統の話から分かりやすく語られていたり、アサド政権を支えるアラウィ派がどう形成されたのか、フランス統治時代の話までさかのぼって説明されている。さらに、中国の少数民族政策やチベット問題も含め、「国家ではない国家」が世界中に生まれている状況を、地図を見るような感覚で整理できます。ニュースで見える“点”が、ゆっくり線でつながっていく感じがありました。 大げさに未来が読めるようになるわけではないですが、少なくとも「この国はなぜこう動くのか」を自分の言葉で説明できるようになる。仕事で海外の動きを追う人はもちろん、日々のニュースを“ただ流し見して終わり”にしたくない人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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