
お釈迦様の脳科学 釈迦の教えを先端脳科学者はどう解くか?
苫米地英人
この本について
最近、「自分が今信じている前提って、本当に自分の頭で考えたものなんだろうか」と立ち止まることが増えました。昔から続く慣習や“なんとなく正しいと思ってきた価値観”に、うっすらモヤモヤする。でも、だからといって全部を否定する勇気もないし、そもそも何をよりどころに考え直せばいいのかもわからない。そんな戸惑いに近いものを、この本を読んだときに少しほぐしてもらった感覚があります。 この本は宗教や歴史の話をしつつも、実際は「人間の脳はどう世界を認識し、どう思い込みをつくるのか」という視点で仏教を読み替えていきます。例えば、自我は脳の情報にすぎず、死後にそのまま移動することはありえないという説明は、生まれ変わりの話を正面から信じるか否かではなく、“自分の感覚もまた脳がつくった仮の姿”だと捉えるきっかけになります。また、仏教の儀式や戒名の由来が、本来の釈迦の思想とは別の歴史的理由で形づくられてきたことを知ると、「正しいものは何もない」という言葉が、ただの哲学ではなく現実的な視点として腑に落ちてきます。 僕自身は、この本のおかげで、日常の中で自分がつい“正しさ”や“形式”に縛られていた場面に気づくことが増えました。釈迦が言っていた「極端に走らない」という姿勢を、生活レベルの小さな判断に落とし込めるようになったというか。思い込みを一段ゆるめたい人には刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
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