
論文・レポートの基本
石黒圭
日本実業出版社 / 2012-03-01
この本について
レポートや論文を書くとき、「とりあえず書き始めれば形になるだろう」と思って手を動かすものの、途中で話が迷子になったり、結論がぼやけたりして、気づけば自分でも何を書いているのかよく分からなくなることがありました。特に「問いをどう設定すればいいのか」「参考文献ってどこまで真面目に向き合えばいいのか」あたりは、いつもモヤモヤしやすいところだと思います。 石黒圭さんの『論文・レポートの基本』は、そのあたりの霧をかなり丁寧に晴らしてくれます。読んでいて印象に残ったのは、まず“問いは疑問文を含む1文で示すところからすべてが始まる”という明快さ。ここが定まると、目的・先行研究・方法・結果・考察・結論の6段階が自然と一本の線になる感覚があります。もうひとつは、参考文献を「とりあえず並べるもの」と見なさず、自分なりの先行研究史をつくる姿勢を求めてくるところ。これを意識すると、資料集めが作業ではなく探求に変わります。さらに、結果と考察をきちんと分けることで、憶測ではなく根拠から話を積み上げられるようになる点も、実務の文章に応用がききました。 自分の書く文章が「なんとなく説得力が足りない」と感じてきた人には、とても相性がいい一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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