
文章予測 読解力の鍛え方 (角川ソフィア文庫)
石黒圭
KADOKAWA / 2017-09-23
この本について
文章を読んでいて、「頭では読んでいるのに内容が入ってこない」とか、「結局この段落は何が言いたかったんだっけ?」というモヤモヤ、けっこうありませんか。仕事の資料でも小説でも、読み返す回数が増えるほど、自分の読解力に不安を覚えることがあります。僕もずっと同じ悩みを抱えていました。 この本が効いたのは、読解力を「才能」ではなく「予測の扱い方」として説明してくれたところでした。文章を読むとき、私たちの頭の中では必ず「つぎに何が来るか」を無意識に立てていて、それが当たったり外れたりすることで理解が前に進む。たとえば“伝達を示す動詞が来たら間にセリフや内容を省略しているサイン”など、読み手の共通の反応を言語化してくれるので、自分の読み方のクセが見えるようになってきます。また、「深める予測」と「進める予測」を分けて考える視点が入ると、読みにくさの原因が単に語彙力不足ではなく、“情報が足りないときに立てる問い”が曖昧だっただけなんだと気づけます。 読みながら筆者と対話する感覚を取り戻したい人にとくに刺さると思います。文章に置いていかれる感覚が続いている人には、読み方そのものの地図をくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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