
形容詞を使わない 大人の文章表現力
石黒圭
日本実業出版社 / 2017-11-20
この本について
文章を書いていて、「これじゃ伝わらない気がするな…」と手が止まること、ありませんか。すごい、きれい、やばい。言いたいことはあるのに、形容詞だけ並べると自分でも薄っぺらく感じてしまう。僕も仕事の文章でよく同じ壁にぶつかっていました。 この本が面白いのは、「形容詞を減らせ」と説教するわけではなく、形容詞がなぜ物足りなく見えるのかを、ちゃんと“構造”から説明してくれるところです。大雑把・主観的・ストレートになりがちな形容詞を、どう一手間で変換すれば相手に届く表現になるのか。その引き出しが九つに整理されていて、抜粋にあるような「肩が重い」を事実描写に置き換える例など、読んだその日から試しやすいものばかりでした。特に僕は「基準を示す」方法が効きました。自分の感覚をただ述べるんじゃなく、比較対象を置くだけで、同じ内容でも伝わり方がガラッと変わるんですよね。 文章をよくしようとすると、つい比喩や難しい言葉に走りがちですが、この本はもっと地に足がついています。形容詞を否定するのではなく、別の角度から言い換える選択肢をそっと置いてくれる感じ。読んでいて肩に力が入りません。 自分の文章が「なんか浅い」と感じる人にとっては、かなり頼りになる一冊だと思います。
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