
ヘンな論文 【電子特別版】 (角川学芸出版単行本)
サンキュータツオ
この本について
最近、仕事でも日常でも「なんでこうなってるんだろう」と気になったまま放置してしまうことが多いんですよね。調べるほどでもないけど、気になる。だけど、踏み込むと何か世界が広がりそうな気もする。その中途半端な感覚を抱えたまま過ごしている人は多いと思います。 『ヘンな論文』は、その“気になるけど深掘りしてこなかった領域”を、いろんな角度から丁寧に拾ってくれます。例えば、アジアにはネジ文化がなかったという話を読むと、日常に当たり前のように存在するものも、文化背景をたどるだけでこんなに景色が変わるのかと気づかされます。あくびの研究のくだりも、行動そのものではなく「どう観察し、どう確かめるか」という姿勢が面白くて、いつの間にか自分の思考のクセを見直していたりします。 個人的に刺さったのは、「学問の面白さは、わからないことにどう立ち向かうか」という一文でした。わからなさを恐れるより、どう近づくかを工夫するほうが、自分の悩みにも応用できるんですよね。カップル成立前の“最初の一歩”を建築で後押しできるかという研究も、背景にあるのは同じ姿勢で、専門分野が違っても考え方は日常に持ち帰れるんだと感じました。 物事の見方をちょっとずらしたい人、最近の自分の発想が固まってきたと感じている人には、ほどよく刺激をくれる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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