
ふしぎなイギリス (講談社現代新書)
笠原敏彦
講談社 / 2015-05-20
この本について
仕事でもニュースでも、世界の動きに振り回されている感じが抜けない時があります。特に、移民の議論や格差、政治の迷走みたいなテーマは「結局この国も同じことになるのでは…」と不安だけ残ることも多いですよね。僕自身、何が正しいのか判断できないまま情報だけ増えていく時期に、この本を読んで少し落ち着きました。 『ふしぎなイギリス』は、流行りの国際情勢本とは違って、イギリスという国が“どうやって変化に対処してきたか”という長い目線で語られています。成文憲法がないからこその柔軟さとか、王室さえ時代に合わせて家名を変えてきた歴史とか、格差や移民問題の背景にある社会のOSみたいな価値観など、ニュース単体では見えにくい「土台」の部分が見えてきます。表面的な賛否ではなく、なぜ今の状況が生まれているのか、筋道をつけて理解できる感覚がありました。 読んでいて一番響いたのは、イギリスが完璧な国だから特別なのではなく、「壊れていないなら修理しない」という経験主義で、面倒な問題に対処してきた現実的な姿勢です。移民政策の迷走も、暴動も、格差も“突然起きた謎の事件”ではなく、英米が推し進めてきた自由や市場経済と地続きで考えられる。そう捉えるだけで、世界を見る時の不安が少し減りました。 国際ニュースを自分の頭で整理したい人、変化が続く社会の“裏側の仕組み”を知りたい人には、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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