
超したたか勉強術 (朝日新書)
佐藤優
株式会社朝日新聞出版 / 2015-04-13
この本について
ニュースを読んでいても、自分が何をどう理解しているのか、ふと不安になることがあります。見えているはずの情報が何か薄っぺらく感じたり、複雑な問題に向き合うと視点がすぐに行き詰まったり。僕も同じで、社会の話題を仕事や生活に落とし込もうとすると、土台となる「考える型」を持っていないことに何度も気づかされてきました。 『超したたか勉強術』は、そこを真正面から教えてくれた一冊です。たとえば、沖縄と本土の情報空間の違いを扱う章では、「歴史は複数ある」という当たり前のようで難しい視点を、具体的な事例に触れながら身体感覚として理解させてくれます。頭で覚えるというより、ものの見方が一段深くなる感覚に近いです。また、ボールペンで思考の迷路ごと残す方法や、正反対の立場をまずイメージして考える訓練など、今日から試せる手つきも多い。知識を増やす本というより、情報に振り回されないための“思考の足場”をつくる本に近い印象でした。 特に、歴史や異文化をアナロジーとして使い、今の問題に照らして考える部分は、仕事でも驚くほど応用が効きました。複雑な議題を要素に分け、組み直していく地道な作業こそが、判断のブレを減らしてくれるんだと気づかされます。 自分の考えに自信が持てないまま情報の波に立ち尽くしている人に、静かに届く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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