
一流の人はなぜそこまで、雑談にこだわるのか? 一流のこだわりシリーズ
小川晋平 and 俣野成敏
この本について
仕事では人と関わらざるを得ないのに、雑談となると急にぎこちなくなる……そんな気まずさを抱えたまま働いている人は多いですよね。僕も「仲良くしなきゃ」と意気込みすぎて疲れたり、逆に距離を置きすぎて仕事が進まなかったり、その揺れの中にずっといました。でも、どうやら“仲良くなること”そのものが目的ではないらしい、と思えたのがこの本でした。 この本は、雑談を「味方を増やすための小さな調整」として捉え直してくれます。相手の性格を変えようとしない割り切り、そして上司や同僚が何を大事にしているかを軽い会話から拾う姿勢。これがあるだけで、無駄な衝突が減り、こちらのやりたいことへの承認が少しずつ取りやすくなります。特に、喫煙所のようなオン・オフの境目で価値観を探ったり、相手のこだわりポイントに触れて距離を縮めるところは、日常の中で実際に使いやすいと感じました。 もう一つ大きいのは、「勝ち馬に見せる」という発想です。大げさな自己演出ではなく、未来をどう描いているかをちょっとずつ雑談ににじませるだけで、周囲の反応が変わっていく。反対していた上司が気づけば「俺が育ててさ」と言い出すようなあの現象も、仕組みとして説明されると腑に落ちます。 人間関係の負担を減らしつつ、仕事の通りを良くしたい人。そんな人に静かに効いてくる本だと思います。
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