
1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得
小山 昇
ダイヤモンド社 / 2016-02-18
この本について
仕事で人を動かす立場になると、「言っても動かない」「どう育てればいいのか分からない」「自分が全部抱えてしまう」というモヤモヤがつきまといます。私も同じで、部下の反応にいちいち落ち込んだり、仕組みを作る前に根性論に走ったりしていました。そんな時に読み返したのが、この本でした。 小山さんの言っていることは、精神論ではなく「仕組みが人を動かす」という現実的な視点です。例えば、できない人を責めるのではなく、誰でもできるようにする仕組みを先に作ること。あるいは、時間ではなく仕事を追いかけるのではなく、「この仕事は1時間で終わらせる」と時間に仕事を入れていく発想に変えること。さらに、人を育てようとしすぎず、環境を整えたらあとは本人が育つのを待つという距離感も、読んでいて肩の力が抜けました。 もう一つ、この本が刺さるのは「現場に真実がある」という姿勢です。正しい判断かどうかは悩んだ時間とは関係なく、とにかく動いて検証して直す。その繰り返しが会社も人も変えていく。これは管理職やリーダーだけでなく、日々の仕事で手が止まりがちな人にも効く視点だと思います。 「人を動かすのが苦手だけれど、逃げずに向き合いたい」と感じている人には、特に静かに効く一冊です。
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