
営業力: 「顧客の心」に処する技術と心得
田坂広志
この本について
営業で人と向き合っていると、「ちゃんと話を聞いているはずなのに、なぜか噛み合わない」「説明は頑張ったのに、相手の心が動いていない気がする」というモヤモヤが残ることがあります。僕もそうで、結局どこでズレたのか分からないまま次の商談に行ってしまうことがよくありました。 この本が刺さるのは、そういう“気づけていないこと”に静かに光を当ててくれるからだと思います。たとえば、相手の心を読み切ろうとする姿勢そのものに潜む傲慢さ。読者が保存していた抜粋にもありますが、「感じ取る」とは技術というより、まず人間への謙虚さが前提になるという指摘が妙にリアルでした。また、商談が「商品を売り込む場」ではなく「顧客がその企業の人間や組織を体験する場」だという視点も、実際の商談シーンを思い出すと腑に落ちます。言われてみれば、相手が本当に見ているのは説明の巧さより“この人に任せて大丈夫か”なんですよね。そしてもう一つ、顧客の無言のサインに気づけるかどうかで結果が大きく変わるという話。大きなチャンスはいつも小さな一言の中に潜んでいる、というのは、経験がある人ほど心当たりがあるはずです。 派手なテクニックではなく、仕事の現場にそのまま持ち込める感覚が多いので、「自分中心になっていないか不安になる瞬間がある人」に特に刺さると思います。営業に限らず、人と向き合う仕事をしているなら一度立ち止まるきっかけになる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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