
図解 世界5大宗教全史
中村圭志
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2016-12-15
この本について
日々の判断で、「これって極端すぎないかな」とか「どこまで頑張ればいいんだろう」と迷うことがよくあります。仕事でも生活でも、正しさや効率を追うほど行き過ぎてしまう感覚があって、うまく中間を取れないまま疲れてしまう。そんな悩みを抱えているときに、この本の中で語られる“中道”という考え方が、思っていたより実用的に響きました。 仏教の教えを歴史の文脈の中で説明してくれるので、「快楽か禁欲か」の二択ではなく、そもそも釈迦自身が極端をやめた人だった、と知れるだけで気持ちがゆるむところがあります。八正道の説明も、抽象論ではなく「ウソを避ける」「衣食住をほどよくする」など日常レベルに落ちてくるので、無理なく続けられる調整の尺度として機能してくれます。さらに、ユダヤ教やキリスト教など他宗教との比較を読むと、「自分の価値観のクセ」がどこから来ているかが分かり、迷いの根っこが少し整理されます。 宗教の本というより、人がどうやって心を扱ってきたのかを俯瞰できる一冊なので、何かを信じたいわけではないけれど、自分の思考や行動のパターンを落ち着いて見直したい人に刺さると思います。自分のペースで軸をつくりたいときに、そっと横から視点を足してくれる本でした。
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