
経営とデザインの幸せな関係
中川 淳
日経BP / 2016-11-03
この本について
仕事で数字を見なきゃいけない場面って多いのに、正直どこをどう読めばいいのか分からないまま「まあ大丈夫だろう」と流してしまうこと、ありませんか。デザイナーや企画寄りの職種だと、なおさら経営の話が急に遠く感じてしまって、「自分の仕事とどうつながるのか」が霧のまま残り続けることが多いと思うんです。僕自身もそこを曖昧にしてきた時期があって、振り返ると判断のズレってけっこうこのあたりから生まれていました。 この本がいいのは、決算書を全部理解しようとしなくていいと割り切ってくれるところです。売上や人件費、借入金といった最低限の項目だけ拾えば、会社の「今の姿」は十分つかめる。数字を細かく追うというより、構造や流れに目が慣れていく感じに近いです。さらに、経営とデザインの間にある“共通言語”のつくり方がとても具体的で、現場を見るときの視点や、相手の意図を文書で残しておく重要性も腑に落ちます。ブランディングを「伝えるべきことを整理して正しく伝えること」と定義しているのも、実務に落とし込みやすくて好きでした。 数字を見るのが苦手なクリエイティブ職の人や、経営の話に距離を感じている個人事業主にはとくに刺さると思います。大げさに世界観を語る本ではなく、明日から気まずさなく経営の会話に参加できるようになる、そのための視点が静かに置かれている一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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