
中川政七商店が18人の学生と挑んだ「志」ある商売のはじめかた
中川 淳
日経BP / 2023-03-27
この本について
仕事でも副業でも、何かを始めようとすると「やるべきことが多すぎて、どこから手をつければいいのか分からない」「戦略って言われても、結局どう考えればいいのか…」みたいなモヤモヤがつきまといますよね。僕もよく、目の前の問題に振り回されて全体像が見えなくなることがあります。 この本がありがたかったのは、そういう“霧”みたいな状態に、現実的な視点を置いてくれたところです。たとえばSWOT分析でも、届かない脅威は考えすぎなくていいとか、問題が100個あってもクリティカルなものから順に片づける仕組みをつくるとか、背伸びしないで商売を組み立てる感覚が具体的に語られているんです。また、戦略を一度決めたらすぐ動かさないという話も、状況に揺さぶられがちな自分には刺さりました。「迷ったときこそ、上位概念に立ち返る」という姿勢が、変に気合いを入れるよりずっと実務的で安心します。 ブランドも“かっこいい世界観”ではなく、お客さんの頭の中に生まれるイメージの積み重ねだと説明されていて、タッチポイントをどう扱うかで現実が変わるんだと腑に落ちました。こういう、抽象を地に足のついた言葉に戻してくれるところが、この本の良さだと思います。 手触りのある思考で商売やプロジェクトを前に進めたい人に、しっくり来る一冊です。
読書インサイト
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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