
体験デザインブランディング コトの時代の、モノの価値の作り方
室井淳司
この本について
ブランドづくりに関わっていると、「結局どんなデザインが正解なんだっけ…?」と手が止まる瞬間が多いですよね。見た目を整えればいいわけじゃないし、かといって顧客の気持ちだけを追いかけても迷子になる。自分もそのループにはまることがあって、判断軸のなさに焦ることがありました。 この本が助けてくれたのは、デザインを“単体で考えない”視点をくれたことです。企業の想いや歴史を軸にしたアイデンティティ(BI)をまず決めること。その上で、それをどう視覚化するか(VI)、どんな体験に落とし込むかを一貫させること。ここが揃うと、デザインに「らしさ」という基準が生まれて、迷いが減っていきます。特に「誰と時間を過ごしたいブランドなのか」を突きつけてくるあたり、ターゲット設定の甘さをごまかせなくなる感覚がありました。 また、体験をデザインするというのは店舗や空間だけの話ではなく、顧客と触れるすべての場面にブランドの文脈を通すことだという説明も、現場での判断に効きます。ネスプレッソやドンキの事例も、派手さより“全体をつなげる設計”の大事さがよくわかるつくりになっていました。 ブランドの「らしさ」を言語化できずに、チームの足並みが揃わないと感じている人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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