
人事と組織の経済学・実践編 (日本経済新聞出版)
エドワード・P・ラジアー, マイケル・ギブス, 樋口美雄, 成松恭多, 杉本卓哉, and 藤波由剛
日経BP / 2017-04-21
この本について
仕事で採用や配置の判断をするとき、「安全牌ばかり選んでしまって、本当にこれでいいのか…」とモヤモヤすることがあります。自分の評価にも関わるし、チームにリスクを持ち込みたくない。でも一方で、今の延長線だけでは前に進まない感じもある。そんな揺れの中で、今回の抜粋に反応した人は多いのではと思います。 この本が面白いのは、そうした感覚的な悩みに“経済学の視点”を差し込んでくれるところです。たとえば、起業のように「失うものが小さく、得られる可能性が大きい」場面では、あえてリスクの高い人材を選んだほうが合理的になる、という話があります。普段の採用と同じ判断基準を当てはめると見誤るケースがある、というのは、実務で迷ってきた身としてはかなり腑に落ちました。また、配置や昇進の判断についても、単なる経験則ではなく、「なぜその選択が組織にとって意味を持つのか」を言語化できるようになるのがありがたいです。 特に、挑戦的なプロジェクトの人選で毎回悩んでしまう人には刺さると思います。リスクを避けるか取るかという二択ではなく、「状況によって合理性が変わる」という視点を持てるだけで、選択の幅がだいぶ変わります。現場で意思決定をしていると、こうした“根拠の持ち方”がじわじわ効いてくるはずです。
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