
ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書)
坂井 豊貴
岩波書店 / 2017-04
この本について
仕事でも生活でも、選択肢が多いほど迷いやすくなりますよね。値上げにどう反応したらいいのか、支援制度はどう働いているのか、そもそも人は何を基準に選んでいるのか。日常で感じるこういうモヤモヤって、感覚だけで考えるとすぐ行き詰まります。でもこの本は、難しそうに見える経済学を、あくまで自分の感覚に寄せて説明してくれるので、腑に落ちやすいんです。 たとえば、格安パスタを買い続ける理由を「節約したいから」だけで片付けず、代替効果と所得効果のどちらが働いているのかを分けて考える視点が出てきます。これを知ると、値上げのたびに起こる自分の行動の変化が、感情ではなく構造で理解できるようになる。あるいは、配給と市場がどちらも万能ではなく、選好の多様さにどう向き合うかで制度設計が変わるという話は、仕事で意思決定に関わる人ほど刺さると思います。 そして消費者余剰や社会的余剰の考え方に触れると、「得した気がする/損した気がする」という曖昧な感覚を、数値のイメージで捉え直せるようになります。価格が動いたときに何が起きているのか、他人の選択がどう重なって市場になるのか。読み終える頃には、世界の見え方がじわっと変わるはずです。 自分の選択の理由を、もう少し言語化したい人に向いています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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