
老人の取扱説明書 (SB新書)
平松 類
SBクリエイティブ / 2018-08-07
この本について
家族や職場で、高齢の方との会話がかみ合わないときってありますよね。何度も同じ話をされたり、こちらの言葉が届いていないように感じたり。「性格の問題なのかな」と決めつけたくなる一方で、どこかモヤモヤしたまま日々が過ぎていく。僕も家族のことで同じ悩みを抱えたまま、どう向き合えばいいのか分からずにいました。 この本が助かったのは、「困った行動の裏に、医学的な理由がある」というごくシンプルな前提を教えてくれたことです。たとえば高齢者が話を聞いていないように見えるのは、実際には高い音が部分的に聞こえにくくなっているからで、特に若い女性の声は認識しづらい。だから「大声で話せばいい」ではなく、「低い声で、ゆっくり、正面から」が現実的に効く。赤信号を渡ってしまうのも、足元ばかり見てしまう体の変化や瞼が下がることが関係している、と知れば、こちらの対応も変わります。相手を子ども扱いしなくて済むし、変な怒りも湧きにくくなります。 個人的には、「相手が悪い」のでも「自分が我慢すべき」でもなく、ただ仕組みを知るだけで距離感がまったく変わるんだなと実感しました。高齢の家族を支える人だけでなく、接客や営業などで日常的に年配の方と関わる人にも刺さる本だと思います。困りごとに振り回されて疲れてしまう前に、一度“老化の正体”を知っておくと、毎日のやり取りが少し軽くなります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの99%が集中しています。
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