
男子劣化社会
フィリップ・ジンバルドー, ニキータ・クーロン, and 高月園子
晶文社 / 20170710
この本について
最近、「自分の頑張りとは関係ないところで男の生きづらさが決まっている気がする」とか、「個人の努力だけではどうにもならない場面が増えてるよな…」と感じることが多いかもしれません。僕もずっとそこにモヤモヤしていて、この本を読んだときにようやく視点が整理された感覚がありました。 『男子劣化社会』は、男の問題を「意識が低い」とか「根性が足りない」といった話に還元せず、システムそのものや家庭環境、デジタル刺激の扱い方など、もう少し手触りのある要因に光を当てています。特に、腐った林檎ではなく「樽そのものを見るべきだ」という指摘や、ポルノ・ゲーム・ストレス耐性と社会性がどんなふうにつながっているのかという説明は、僕にとってかなり腑に落ちるものでした。あと、男女どちらかを悪者にせず、両側に目を向けようとしている姿勢も貴重です。 これは「自分の周りの若い男性がなぜ元気をなくしているのか理解したい人」や、「息子との距離感に悩む親」「自分自身が受け身の気晴らしに流されがちな男性」に刺さる本だと思います。読み終えるころには、個人のせいにしすぎていた部分や、逆に環境の調整で変えられる余白に気づけるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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