
金融排除 地銀・信金信組が口を閉ざす不都合な真実 (幻冬舎新書)
橋本卓典
幻冬舎 / 2018-01-30
この本について
中小企業まわりの相談ごとって、結局どこに頼ればいいのか分からなくなる瞬間ありませんか。銀行は担当がすぐ代わるし、保証協会の仕組みもよく分からない。かと言って、金融機関を避けて事業は続けられない。その「どうにも腑に落ちない感じ」を説明できる言葉が見つからず、ずっと自分の中で宙に浮いていました。 この本を読んであらためて驚いたのは、銀行と信金・信組が、同じ「お金を扱う機関」に見えて、まったく別の仕組みと目的で動いているという事実でした。営利か非営利かで、地域への向き合い方がここまで変わるのか、と。さらに、保証協会付き融資が本来の目的からズレ、国民負担に跳ね返っている構造や、税理士が金融機関を理解していないことで経営改善の現場が止まるというリアルな描写も、日頃の違和感の正体にかなり近いものでした。 読みながら、金融排除という言葉が「貸す/貸さない」の単純な話ではなく、制度や組織の構造が生み出すものなんだと実感します。だからこそ、小さな企業や個人がどう立ち回るかにも、より現実的な視点が持てるようになる。自分が金融機関に何を期待できて、何を期待すべきでないのかが、少し整理されます。 地域金融や中小企業支援の現場でモヤモヤしている人には、かなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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