
シェアしたがる心理~SNSの情報環境を読み解く7つの視点~
天野 彬
この本について
SNSを触っていると、「なんでこんなに流れが速いんだろう」とか、「気づいたら自分の投稿が誰のためのものか分からなくなる」といったモヤモヤが出てきませんか。僕も発信に迷うたび、そもそもSNSで起きていることをもう少し立体的に理解したいと思っていて、その感覚に少し手がかりをくれたのがこの本でした。 刺さったのは、発信の質そのものより“届けられるスピードと選択肢”がユーザーの楽しさを作っている、という視点です。動画の一本一本を評価しているようで、実は「高速で流れ続けること」そのものに惹かれている。あの落ち着かない感覚の正体を、行動論として説明してくれるのがありがたかったです。さらに、何を考えているかより「何をシェアしているか」で自分らしさが形づくられる、という指摘も妙に腑に落ちました。意図した覚えがないのに、過去の投稿が勝手に“自分像”を作ってしまう感じ、SNSを使っている人なら多かれ少なかれ覚えがあるはずです。 本書は情報環境の変化を煽りなく整理してくれるので、実務でSNS運用に関わる人だけでなく、自分の発信との距離感を整えたい人にも向いています。特に「なんでシェアしたくなるのか」をうまく言語化できずにいる人には、静かに効く一冊だと思います。
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