
短期間で社員が育つ「行動の教科書」――現場で使える行動科学マネジメントの実践テキスト
石田淳
ダイヤモンド社 / 2018-02-21
この本について
「何度説明しても行動が変わらない」「マニュアルはあるのに、現場で再現されない」。こういうモヤモヤ、管理する側の自分自身にも原因があるのかもしれない…と薄々感じつつ、でもどう変えたらいいのか分からないまま時間だけが過ぎていく。そんなときにこの本を読んで、少し視界が晴れました。 特に刺さったのは、「行動を分解して伝える」という姿勢です。お札の渡し方を四つのステップにまで落とし込む例があるのですが、ここまで具体的にしないと行動は再現されないという事実に妙に納得しました。また、「ローパフォーマーだから接触が減る」のではなく、「接触を減らしたから育たなかった」という視点の転換は、耳が痛いけれど逃げずに向き合いたいところでした。精神論ではなく、観察できる行動に置き換えるからこそ、人によってムラが出ないというのも大きな発見です。 全体を通して、何か劇的な方法を教えてくれる本ではなく、むしろ「普通の人が普通に成果を出せるようにするには、結局ここまでやる必要がある」という現実的な道筋が書かれています。感覚ではなく言葉にし、小さな成功を確実に積ませる。この地道さを嫌がらない人にこそ刺さると思います。 チームの行動がバラバラで困っているとき、まずどこを整えればいいのかが見えやすくなる一冊でした。
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